肌シミ顔シミの治療と対策

顔や肌にできるシミにはいくつもの種類があります。顔、肌にあらわれるシミやそばかすができる原因やその治療法と対策について。

顔のシミ、肌のシミ

顔や肌にできるシミ、困りものですね。でもシミって正式な名称じゃないんです。 シミというとメラニンが関係していると何となくわかっても、 シミには様々な種類があってシミごとに治療法もまた変わりますから、 シミの症状を理解しておかないと間違った対処法をして逆にシミを悪化させる可能性もあります。 皮膚にできるシミの多くは後天的なもので一部を除けば成人後に症状があらわれるものです。 これは紫外線による影響が大きいためだと推測されます。 皮膚はおおまかに表皮とその奥にある真皮とに分けられます。 肌シミはメラニンが表皮に沈着した場合が多いのですが、皮膚奥に沈着するケースもあります。 メラニンが沈着した部分の深さでシミやアザの色が異なり 浅ければ茶色に近く深ければ青く見えることが多いようです。

シミの種類

一口にシミといっても色々ありますが、ここでは代表的なシミとその特徴をあげてみようと思います。
■老人性色素斑 …シミといえばこの老人性色素斑や肝斑(かんぱん)を指すことが多いみたいです。 このシミは原因が紫外線にあると考えられていて、加齢とともに誰にでもできるシミです。 初老の頃から顕著になるようですが早い人は20代からできるそうです。 長年紫外線にさらされた顔や腕、手の甲などによくみられます。 日光性黒子ともよばれます。 褐色から黒褐色のシミで、脂漏性角化症になる場合もあります。
■肝斑(かんぱん) …妊娠時や経口避妊薬を使用するとできることがあるため 女性ホルモンが影響していると考えられている顔シミの代表が肝斑です。 肝斑(かんぱん)は30〜40代以降の女性によくみられ、アジア人に多いのが特徴です。 主に頬や目の辺りなどに左右対称に淡褐色のシミができる顔しみです。
■雀卵斑 …ソバカスといえば分かりやすいですね。 白人に多い顔シミで日本人でも肌が色白な人に見られることがあります。 遺伝的な傾向が強いシミで、小さな頃からできることもあり思春期に顕著になります。 春から夏にかけてシミが濃くなり秋冬は薄くなるため紫外線の関与が疑われるシミです。 顔の中心部に茶色の小さな斑点がいくつもあらわれます。 顔以外にも肩や背中、手などにも出ることがあるようです。
■脂漏性角化症 …イボのように盛り上がったシミです。 老化現象とされ加齢とともにあらわれます。そのため老人性イボともいわれます。 からだのあちこちにできますが、主に顔や首などによく見られます。 良性の腫瘍ですが、癌など悪性のものとまぎらわしいので 専門医に診察してもらう方が無難です。 老人性色素斑から変化する場合もあります。
■炎症後色素沈着 …ヤケドやニキビ後、日焼け、かぶれ、ムダ毛処理、スリ傷などで 炎症を起こしてできる色素の沈着現象。 そのまま放置して消えるシミもありますが、時間がかかるものもあります。

シミの治療法

シミ治療にはレーザーによる治療がかなり効果的ですが、 シミの中にはレーザー治療が効かないものもありますから注意が必要です。 老人性色素斑やソバカスはQスイッチレーザーの治療が効果を上げています。 脂漏性角化症には炭酸ガスレーザーが有効です。 脂漏性角化症の治療には、凍結療法という比較的体への負担の少ない治療法もあります。 肝斑(かんぱん)は逆にシミを悪化させる可能性が高いため、 レーザー治療は不向きで使われません。 肝斑(かんぱん)は出産後や経口避妊薬の使用を止めた後に自然治癒する場合もありますが、 そうでない場合の治療はシミの発症原因が不明確なため治療法はこれといった方法が確立されていません。 ビタミンCやビタミンEなどのほかトラネキサム酸、ハイドロキノン、トレチノインなど 美白剤使用と紫外線対策が一般的なようです。 フォトRFなどの光治療器は ソバカスや老人性色素斑、炎症後色素沈着などのシミに効果があるとされます。

シミの対策と予防

肌シミのできる原因は加齢による老化現象紫外線だというのが一般的な見方です。 日頃からのシミ予防対策としては光老化の原因とされる紫外線対策がやはり重要でしょう。 シミができた後も悪化を防ぐため紫外線対策が必要となります。 紫外線は5月頃から初秋までとても強くなり、 一日のうちでは10時頃から午後2時過ぎまでがピークです。 紫外線が強い時はなるべく日光を避けるようにして、 肌の露出も極力控えた方がいいのですが、 外出する必要がある時などは日傘や帽子、日焼け止めなどで顔や肌を守るようにしましょう。 紫外線の影響は何年か経ってからシミやシワとして顔や肌にあらわれてきます。 近年は皮膚癌も増えているようです。 若いうちから肌を守ることに注意を払うようにした方がよいのではと思います。 またビタミンやポリフェノールなど抗酸化作用のある食品などを 日頃から摂取するようにすることもシミの予防に有効とされます。

目にできるシミやホクロ

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